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Go a Little Farther, or Head Home?
ここまで むりょう・7場面
ゆうやけの 空に、ぽつり、ひかりが ともった。「あ、ほたる!」ナナは、その ひかりを、おいかけた。かたの 上で、モモンガの ふうも、目を まんまる。ほたるは、ふわり、ふわりと、丘の ほうへ。「もう ちょっと……もう ちょっとだけ。」きらきらが、ナナを、てまねき する。

ごはんの あと、ナナは、ふうと、ほたるを 見に きた。一ぴき、二ひき……丘の むこうへ いくほど、ひかりが、どんどん ふえて いく。「むこうは、すごいかも。」ふりかえると、おうちの まどが、ぽつんと、あたたかく ひかって いた。空は、だんだん、こんいろ。

丘の むこうから、やわらかい ひかりが、あふれて いる。「あんなに たくさん……見て みたい!」ふうが、そらへ、すいっと、グライドしたそう。ナナの あしも、まえへ、まえへ。「もう ちょっと いったら、きっと、すごい けしきだよ。」むねが、わくわくで、いっぱいに なった。

でも——空は、もう、まっくら ちかく。あたりは、しんと して、草が、さわさわ。ふりかえると、おうちの まどは、ずっと とおく、ちいさく なって いた。「……ちょっと、こわいかな。」おうちは、あったかい。おふろも、ふとんも、まって いる。ナナの あしが、とまった。

丘の むこうの、きらきら。あれは、きっと、いま しか 見られない。でも、おうちの まど。あそこは、あったかくて、あんしんで、だいすき。すすめば、すごい けしき。かえれば、ぬくぬくの よる。ふたつの きもちが、ナナの なかで、ぶつかった。

ふうが、ナナの ほっぺに、ふわっと よりそった。そのとき、ほたるが 一ぴき、ナナの ゆびに、ちょこんと とまった。ちいさな ひかりが、てんめつ する。目の まえで、みちが、ふたつに わかれて いる。丘へ のぼる みちと、おうちへ もどる みち。ナナは、すうっと、いきを すった。

丘の むこうの、まぶしい ひかり。いったら、すごいものが 見られる。うしろの、おうちの まど。かえれば、あったかくて、あんしん。もう ちょっと、いってみる? それとも、おうちに かえる? ……ナナは、どう する?

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