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Go? Or Stay?
むりょう・7場面
すなばで、ノノと ミィは、たかい たかい すなの タワーを、つくって いた。「あと ちょっとで、できるね!」ふたりで、くすくす わらう。モカも、しっぽを ぱたぱた。——その とき。「すごーい!」しらない 男の子が、かけて きた。「ねえ、あっちに、おおきい すべりだい あるの、しってる? いま、だれも いないよ! いこう!」ノノの こころが、ゆらり と した。

男の子は、ハル。となりまちから、ひっこして きた ばかりだって。「はやく! いま いかないと、ほかの子が きちゃうよ!」ハルが、てを さしだす。きらきらした め。あたらしい ともだち。おおきな すべりだい。どきどきする。——でも、よこで、ミィが、さいごの バケツを もって いた。「ノノ……もう ちょっとで、できるよ?」ノノの こころが、また、ゆらり。

ノノは、すなの タワーを 見た。ミィと、ふたりで、ずっと つくって きた。わらいながら、なんども なおして、やっと、ここまで。たのしかった。——でも、あっちの すべりだいは、きらきら。ハルとなら、いったこと ない せかいへ、いける きが する。モカが、ノノを、じっと 見あげた。いったら……どう なるんだろう。のこったら……。こころが、ゆらり。

「じゃあ、ぼく、さきに いってるね!」ハルが、すべりだいの ほうへ、かけだした。あ……。ミィは、すなの タワーを 見おろして、それから、ノノを、そっと 見あげた。「……ノノは?」ノノは、すなの ついた てを、ぎゅっと にぎった。どきっ。いま、きめなくちゃ。こころが、ゆらり、と、おおきく ゆれた。

ノノの なかで、ふたつの きもちが、ぶつかった。いったら——あたらしい ともだち、ハルと、はじめての すべりだい。みた こと ない せかいが、ぱっと ひらく。でも、ミィとの タワーは、おいて いく ことに なる。のこったら——ミィと、やくそくの タワーを、さいごまで。ふたりの じかんが、ぎゅっと つながる。でも、あの すべりだいには、いけない。どっちも、ノノの、ほんとの きもち。

モカが、ノノを、じっと 見あげた。て に ついた すなは、あたたかい。ハルは、もう すべりだいの ちかく。ミィは、タワーの よこで、まって いる。あたらしい せかいへ とびこむ ことも、いまの ともだちと つづける ことも、どっちも、まちがって なんか いない。ノノは、すうっと、いきを すった。こころが、ゆらり。さあ——。

「ノノちゃん……くる?」ハルが、すべりだいから、よんで いる。ミィは、さいごの バケツを もったまま、じっと まって いる。ノノは、すなの タワーと、すべりだいを、見くらべた。いく? あたらしい ともだちと、しらない せかいへ? それとも、のこる? いまの ともだちと、やくそくを さいごまで? いっても いい。のこっても いい。……ノノは、どう する?

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