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The Meadow Just for Us
ここまで むりょう・7場面
がっこうの うらに、ちいさな 草はらが あります。みんなは しらない、ミナだけの ばしょ。クローバーの しげみを かきわけると——ぴょこん。しろい うさぎ、コユキ。かた目に、ねずみいろの もようが ある、ミナの いちばんの ともだち。「コユキ、ただいま。」コユキは、ミナの ひざに、ぴたっと からだを よせました。ここは、ふたりだけ。

まいにち、がっこうが おわると、ミナは ここへ きます。きょう あった こと、だれにも いえない ないしょの きもち。ぜんぶ、コユキに だけ はなすの。コユキは、みみを ぴくぴく させて、じっと きいて くれます。「コユキは、わたしの こと、ぜんぶ しってるね。」かぜが、クローバーを さわさわ ゆらしました。ふたりだけの、しずかな じかん。

ある日。草はらの むこうに、だれか いました。となりの クラスに きたばかりの、リン。ひとりぼっちで、いつも まどから そとを みている子。リンは、コユキを みつけて、目を まんまるに しました。すると コユキが、ぴょん、ぴょん、と リンの ほうへ。リンの てのひらに、はなを ちょん。リンの かおが、ぱあっと あかるく なりました。

むねの おくが、ちくん と しました。——コユキは、わたしの ともだち なのに。ミナは、おもわず コユキを、ぎゅっと だきよせました。「だめ。コユキは、わたしの なの。」リンの、ぱあっと した かおが、すうっと しぼみます。コユキは、ミナと リンを、こまった ように みくらべました。こんな きもち、はじめて。むねが、もやもや して、くるしいの。

つぎの 日。きょうしつの まどから、リンが、草はらの ほうを じっと みて いました。ともだちの いない、まちぼうけの せなか。——あの せなか、しってる。ミナだって、はじめは ひとりで、コユキだけが、ともだちだった。ひざの 上で、コユキが、リンの ほうを、ちらり。まるで、「あの子も さみしいよ」って いう みたいに。

その よる、ミナは、ふとんの 中で かんがえました。コユキを わけたら、もう「ふたりだけ」じゃ なくなる。ないしょの きもちを はなす ばしょが、きえちゃう みたい。——でも。リンの、しぼんだ かお。まどから みていた、さみしい せなか。「コユキが すき」な きもちと、「リンを ほうって おけない」きもちが、むねの 中で、ぶつかります。

つぎの 日の、夕がた。草はらの はしっこに、リンが、そっと たって いました。中には、入って こない。でも、かえりも しない。ひざの コユキが、ミナを 見あげます。それから、リンを 見ました。「ふたりだけ」を まもれば、ないしょの ばしょは、ずっと ミナの もの。リンを よべば、それは、もう「ふたり」じゃ なくなる。——でも、リンの さみしさは、きえる かも。夕やけが、クローバーを、あかく そめて います。ミナは、どうする?

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